2025年11月15日 | お知らせ
土地探しにかかるその前に・・・
『土地探し』についてお伝えしていきます。
土地探しでは、 まず土地購入のためには一体どういう経費が、別途でかかるのかを把握することから始めなければいけません。
想像している以上に、実はいろいろなお金がかかるので、よく覚えておいていただければと思います。
・土地代金・・・雑誌や新聞広告、それからインターネットに掲載されている費用です。
・仲介手数料・・・土地の仲介をしてくれた不動産屋さんに支払う手数料です。(最大で、土地代金の3%+6万円に消費税を乗じた金額です。)
・固定資産税精算金・・・前払いしてある固定資産税を引渡しの日を境に日割り計算し、売主さんに支払います。
(地域によっては都市計画税も別途でかかることがあります)
・境界基礎工事代金・・・分譲地の場合であれば、隣との境に作るブロックやフェンスの基礎費用です。(隣と折半が多い)隣との境に境界がない場合は、設置しなければいけないこともあるので、土地を買う時にはしっかりとチェックしてください。
・水道加入金・・・市町村に支払う水道メーター設置や水道の使用権利金です。市町村によって指定の水道管口径が異なり、そうなれば金額も異なってくることになるので、市町村の水道課にて確認することが大切です。これら5項目は、ほぼ全ての土地で必要になってくるので、しっかり覚えておいてください。
またこれらの他にも、地域によっては排水許可をもらうための排水負担金が必要になってきたり、水道が敷地内に引き込まれていない場合であれば、前面道路から敷地内に水道管を引き込むための水道引込工事費用が必要になってきたり、畑や田んぼなどの農地を購入される予定であれば、土の入れ替え工事費用や造成工事費用などが必要になってくるでしょうから、そういった費用も考慮した上で、土地探しをしていく必要があるんですよね。それらを差し引いた上で、土地予算を出し、土地探ししないと確実に予算オーバーしてしまいますからね。
そのオーバーしたお金は、建築費用を圧迫しかねないですし、もしかしたら、余分に借り入れしなくてはいけなくなってしまうことになるので、雑誌や新聞広告、そしてインターネットに載っている土地代以外にも色んなお金がかかるんだということをしっかり把握していただければと思います。
それでは、続いては『多くの方が土地探しで陥る落とし穴』にいてお伝えしていきますね。
家づくりをされるほとんどの方がそうであるように、あなたも、『日当りがいい土地を買いたい!』と思っていることでしょう。この日当りがいい土地というのは、一般的には敷地の南側に道路が接しているいわゆる『南側道路の土地』のことを指すのですが、太陽の光が一番入る南側に、光を妨害するものが建たないことから、一見日当たりが良さそうに見えるこの南側道路には、実は2つの落とし穴が潜んでいます。
まず1つ目の落とし穴ですが、『土地の値段が一番割高な上、誰もが同じように狙っているため手に入りにくいし、価格交渉をする余地もない・・・』ということです。あなたが、日当りがいい土地を買いたいと思っているとすれば、もちろん他のみんなも、あなたと同じようにそんな土地を買いたいと思っているでしょう。となると、競合が多い日当たりが良さそうな土地というのは、競争が激しく、そうなれば広告や雑誌に載る前に売れてしまうでしょうし、もし偶然出会ったとしても、もちろん価格交渉の余地など全くないでしょうし、また、その土地が本当に自分たちにとって良いかどうかも分からない状態で不動産屋さんから即決を迫られることになります。その上、需要が供給を上回るそういった土地は、価格の設定も割高にしてあるでしょうから、土地に予算を使い過ぎて肝心の家に予算が回せなくなってしまう・・あるいは、家まで予算オーバーしてしまうとなると、住宅ローンに負担がのしかかってくることになり、建てた後の生活が苦しくなってしまうことになりかねないというリスクを持っています。
2つ目の落とし穴は、『日当たりはいいのですが、そのせいで人目が気になる暮らしにくい家になってしまうかもしれない・・・ということです。日当りが良さそうな土地で設計図を描くとしたら、ほとんどの住宅会社が間違いなく南に大きな窓をつくるでしょうし、あなた自身もそういう設計をきっと望むことでしょう。しかし少し冷静に考えてみてください。あなたの土地の南が道路だとしたら、そこには車や人がたくさん通ることになりますよね?そして、隣近所の方だけじゃなく知らない方からも家の中が丸見えになるということですよね?そうなれば、人目が気になりリラックスしてリビングで過ごせなくなってしまうので、そこにカーテンを設置し常に閉め切るようになってしまいます。そして、住むまでのカーテンがない状態では、明るくて日当たりが良さそうな家だったかもしれませんが、住み出した途端、人目が気になることから窓もカーテンも閉め切ってしまい、暗くて風通しが悪い家に一気に変身してしまうことになります。これでは、なんのために日当たりがいい土地を高いお金を出して買ったのかよく分からなくなってしまいますよね。ですから、一見、設計しやすそうな日当たりが良さそうな土地こそ、よりいっそう設計時において工夫をしなければ、逆に暮らしにくい家になってしまうかもしれない・・・ということを覚えておいていただければと思います。ということで、誰もがいいと思っている『南側道路』の日当りが良さそうな土地でさえも、メリットばかりではなくデメリットも持っているので、土地に完璧さを求めることはしないようにしていただければと思います。それでは、家づくりを予算内で確実に成功させるためには、一体どのように土地を探せば良いのか?ということについて、続いてはお伝えしていきたいと思います。
